掛け軸・屏風・衝立・書画の販売修理、神社・仏閣・お茶室・文化財・美術品・仏画・御名号の表装などの依頼は福岡県大川市の表具処 「泰隆堂」まで
第12話 屏風修理

福岡のお客様より屏風の修復の依頼をいただきました。江戸時代中期頃の風俗画です。家の納屋にあったのを見つけられ、家の改築に合わせ思いたったとの事。今回の依頼でいつもと違ったのは、飾るのに大きすぎるのでバランスの良いところでカットしてくださいとのことでした。

僕いわく・絵は全体で作品になってますから切らない方が良いと思います。お客様・いえ、カットしてもらってけっこうです。僕・はい、分かりましたチャンチャン。西洋の人は絵やら書をカッコウの良い所でカットして飾るのはよく聞きますが、いくらかそう言った文化が浸透してきているのですね。

     
作業は博物館・美術館等の文化財修復と同じ手順にて進めていきました。結果的には意外と切っても絵になるもので、たて・よこ、バランスの良い屏風が出来上がり、喜んでいただきました。

お嬢様も絵を描かれるらしくとても関心をもっていただき、職人と言うジャンルの方々が好きですと言っていただいたのには、とても感激しました。こう言った方々が多いと、僕の仕事も、もっと需要が増えるのでしょうけど・・・
 

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